Trippino CHIANGMAIスタッフが、「世界の誰かに会いに行く」。記念すべき第1回、最初に会いに行ったのは?
チェンマイに行ったら必ず行くべき!と数々のメディアで話題、実際にいつ訪れても行列の絶えないSPチキン。そのSPチキンのオーナーSiripornさんに、会いに行きました。
SPチキンの2代目オーナー・Siriporn Tobwongさん
- SPチキン、大人気のこのお店はいつ始められたんですか?
(Siriporn):
お店を始めたのは1977年ですね。40年くらい前、ちょうど私が生まれた頃です。最初にお店を始めたのは両親なんですけど、私の両親が出会ったのが肉販売関係の会社だったんです。両親は結婚を機に会社を辞めて、独立して何かやろうとして始めたのが今のSPチキンのスタートです。
当時はまだ誰もチキンを焼く機械を持っていなかったし、特にSPチキンの焼き方が出来る機械(チキンをぐるぐると回しながら焼く機械)はチェンマイになかったんです。なので、始めようとしたと聞いています。
- ちなみに、「SPチキン」のSPってどういう意味なんですか?
(Siriporn):
始めた当初の40年前はアルファベットの店名が珍しくて、それで。ちょうど、英語圏の西洋人観光客がチェンマイに増えていて覚えやすいようにという理由もありました。
SPの由来は、母の名前です。母の名前はsuripornなのでそこからとって。自分の名前もsiripornなので、ちょうど良いかなと。
- スペシャル、のSPかと思ってましたが違ったんですね・・・オープンからずっと同じ場所ですか?
(Siriporn):
いえ、オープン当初はwat sean fangの隣(モン族市場のエリア)だったんです。店舗ではなくて屋台スタイルで、夕方から夜のみの営業で。その時から西洋人のお客様が多かったです。きっと名前のおかげかな。5年後にナイトバザールに移転して店舗化して、さらに12年後には旧市街に移転して拡大していきました。28テーブルくらいある大きなお店でしたよ。
- ずっと夜のみの営業で3か所の移転を経て、では今の店舗になって何年目ですか?
(Siriporn):
今の店舗、wat pra shinghの隣になってからは6年目です。28テーブルのまま、夜営業をやめて昼のみの営業になりました。(10:00-17:00)
言わずもがなですが、人気メニューとおすすめは?
(Siriporn):
やっぱり、ガイヤーンですね。ぜひみんなに食べてもらいたいです。一羽まるまる焼くには45分かかっているし、あの回転させながら丁寧に焼くのは夫のみ、他のスタッフにはさせていない特別な技術なんですよ。ガイヤーンと一緒に食べるならヤムウンセンとソムタム。最高のセットです。
- 世界中から色んなお客さんが来ると思うんですけど、印象的だったことってありますか?
(Siriporn):
アメリカ人シェフのandy rickerさんですね。彼が私の父と友達になったことがきっかけで、「pok pok」というレストランをオープンしたんです。その後、andyさんはNewYorkTimesのインタビューの中で「インスピレーションをもらったお店」としてSPチキンのことを少し語ったんです。お店が西洋人にさらに人気になりました。
日本人も多いですけど、11月のロイクラトン祭りの時と、2月のシャンバラ祭り(キャンプ場でのフェスイベント)の時くらいですかね。他の時期は見かけないです。
TrippinoCHIANGMAIを見ている人にひとこと
(Siriporn):
チェンマイ人はゆっくりで丁寧、slowlifeという言葉が合う人が多いと思います。なので街も人も、ゆっくりしているのでおすすめです。チェンマイに来たら是非一度お店に来てくださいね。
予約は出来ないけど、ランチタイムをちょっと外すとあまり待たないかもしれないです。
あ、そう!それから、最初にSPチキンのオリジナル味を食べてみてほしいです!辛くしないバージョンで、と最初からオーダーするのはもったいないですよ。オリジナル味はきっとお口に合うはずです。
SPチキンのsiripornさん、ありがとうございました!
今の店舗になってからしか行ったことがないので、ナイトバザールにあったら毎日通っていただろうな・・・と話を聞きながら思いました。40年間、ご両親の世代から引き継がれた歴史を大切に、今日もおいしいガイヤーンを焼くSPチキンのみなさん。温かい笑顔で迎えてくれること間違いなし。
ちなみにsiripornさんが教えてくれた「チェンマイのおすすめスポットは」旧市街の中心部にある博物館。ランナーのことやチェンマイのことを勉強できますと、とのこと。SPチキンの帰り道に立ち寄ってみようかな。
世界の誰かに会いに行く、次はだれに会いに行こうかな。