モーニングマーケット、ナイトマーケット、サンデーマーケット、オーガニックマーケット…チェンマイでは毎日あちらこちらで市場が立っています。おしゃれな路面店巡りも楽しいけれど、手ごろな価格で現地のものを見て回りたいならマーケットを見に行くのがいちばん。隔週開催や朝だけ、夜だけなど開催日時もいろいろなので、事前に行きたいマーケットを探して場所や曜日、時間帯をチェックしてくださいね。
そんなチェンマイで最大のマーケットが、地元のみなさんに「カード・ルアン(最大の市場)」と呼ばれて親しまれているワローロット市場。ラーマ5世王時代から続く由緒ある市場で、隣接するトンラムヤイ市場や周辺の手芸問屋街、モン族市場などがつながって一帯が巨大な市場になっています。
ワローロット市場は3階建ての建物内なので、雨の日でもゆっくりまわれます。1階に大量の食料品と雑貨やおもちゃ、2・3階はかばんや衣類、靴などが集まっています。ドライフルーツやナッツ類、お茶、北タイ料理屋さんで出てくる揚げた豚皮を袋詰めにしたものなど、思いつく限りの食べ物が所狭しと並んでいます。
お土産や旅のおやつを求めて、カラフルでちょっぴり怪しげな食べものたちに目移りしてしまう…。お茶や乾物も高級なものから小分けにされたお土産向きのものまでいろいろ。
日本やアメリカの子供向けおもちゃやオブジェ、参拝に必要な仏具やろうそく、かごなど生活雑貨があふれんばかりにぎっしりと並んだ売り場は、不思議な魅力でいっぱいです。日本ではモノトーンばかり着るわたしでも、チェンマイに数日いるとふと手に取るものでだんだん色鮮やかなものに抵抗がなくなっているのがわかります。
道を一本はさんで、向かいにはトンラムヤイ市場があります。こちらもメインは屋内市場で、小さな屋台風のお店がぎゅっと並んでいます。ロイクラトンの少し前に行くと、お祭り用の提灯がたくさん!大きさや種類、色もさまざまな提灯がならび、ろうそく、お香などが充実していました。
生活用品を売っているお店も多いので、ピーラーやレードルなどの調理器具やランチボックス、琺瑯のお皿なども見かけます。ここでお皿をゲットしておけば、お家で作る簡単なタイ料理でも現地っぽく見えそう…。
市場の外に出ると、ピン川の向かいに花屋さんが連なったゾーンがあり、種類や色ごとにどっさりと花が売られています。葉ものだけの売り場もあったり、花の色もあざやか。花びらを綺麗に折りたたんだ蓮の花などタイならではのお花や、大きな花輪になっているものやお守りなどもあります。
持ち帰るものばかりではなく、旅先で誰かに贈ったり、滞在先に飾ったりするものを買うのも素敵ですね。
モン族市場に向かう途中には手芸関連の問屋・専門店も数多く、生地やボタンにビーズ、リボン、ファスナーなどもとにかく大量に売られています。パーツを眺めているだけでもわくわく。小道を通るとモン族のアイテムが並ぶ市場が目に飛び込んできます。
路地裏のような小さな通りに詰まったモン族の布製品たちは、圧巻の色彩です。一つ一つ、手作業の細かな刺繍が施されたものばかり。ポンポンの付いたお財布やポーチ、衣装に使う布地やかばんなどがずらり!最近つくられた安価な小物から、年季の入ったアンティークアイテムまで様々に揃います。
このクラゲのようなランタンのような毬型のもふもふが可愛かった…キーホルダーやピアスなども極彩色で、まとめて欲しくなってしまいます。
朝ごはんからばらまきのお土産、日用品や衣服に調理器具まで揃ってしまうチェンマイ最大の市場は、便利で楽しいお買いものスポットです。雨が降った時の観光プランとしてもおすすめなので、ぜひ足を運んでじっくりとチェンマイの暮らしをのぞいてみてください。