TRIP15

旅の途中に一度は訪れたい、
カメラ好きなチェンマイ人が集まるカフェ
The Baristro

チェンマイの魅力のひとつ、おしゃれで居心地の良いカフェが山ほどあること。コーヒーやラテ・スイーツの美味しさはもちろん、「ゆっくりとくつろいで、時々仕事もしたりしながら自由に自分の時間を楽しんでください。」というオーナーの想いがこもったカフェが多い気がします。今回は、そのカフェ激戦区のチェンマイで近年最も人気・話題なブランドと言っても過言ではない「The Baristro」のオーナー、Thanit さんに会いに行きました。

「The Baristro」と言えば、地元のカメラ好き・カフェ好きなチェンマイ人が毎日のようにInstagramに写真をアップしているので見たことがある人も多いはず。シンプルで無駄のないインテリアとラテ・ジュース・アルコールなどのドリンクメニューの豊富さが素敵で通いたくなるお店です。

 

チェンマイでカフェを始めたきっかけはなんですか?

オーナー Thanit Suvanishさん

Thanitさん:

バンコクで生まれ、3歳の時に家族でチェンマイに引っ越してきました。それからずっとチェンマイ暮らしです。大学卒業後、家族が行っていたビジネスを継ぎ旅行会社の運営に関わりました。バンコクなどタイ国内からはもちろん、海外からチェンマイに来る人々に接していました。その頃、よく「おすすめのカフェはどこ?」と聞かれることが多かったんですが、味と値段と雰囲気がマッチするお店がチェンマイには少なかったんです。せっかくチェンマイに来てくれている人がゆっくり過ごせるカフェがあったらいいのに・・と思ったことががきっかけで、自分でブランドを作りカフェを出すことにしました。

いきなりカフェを始める、というのに抵抗はありませんでしたか?

Thanitさん:

実はBaristroのブランドを始める前に、ニマンヘミンにあるGUU Fusion Roti&Teaというロティのカフェをオープンしていました。チェンマイ人にとってロティは屋台で食べるのが定番で、イートインのお店は無かったんです。現在も多くないので、カフェでロティを食べたいという人に多く利用してもらっています。ここでの経験が、今のBaristroを始めるのにとても役立ちました。

ニマンヘミン通りのGUU。地元のチェンマイ人の中でも人気店。

JJマーケット内にも店舗があります。一番人気の「クリスピーロティ タイスイート&ホイップクリーム」は65THB。

カフェ事業を始めて約10年、チェンマイのカフェは時代と共に変化していますか?

Thanitさん:

この10年でチェンマイ人のコーヒーについての知識や意識は大きく変わりました。タイ北部はコーヒー豆の産地ではありましたが、そのやや酸味の強いコーヒーの味が世界的に注目されるようになったことは大きな変化です。自分も含め、タイ北部に暮らす次世代が新しい文化を作り上げて来ている、と言ってもよいと思います。カフェがたくさん増えたので店選びが楽しくなりましたね。地元の人々だけでなく国内外から訪れる観光客の方とっても楽しいと思います。

特にチェンマイは、バンコクと違ってチェーン店のコーヒーショップがたくさんあるわけではないので、それぞれのオーナーがこだわりを持った店が沢山集まりやすいのが良いですね。

The Baristro at Ping Riverにて

 

大事にしているのは、「ロケーションに合わせたコンセプト」で店づくりをすること。

Thanitさん:

古い建物を活用することも多いのでその建物が持っている雰囲気を活かしてカフェにしたいと思っています。あとは周囲の環境とマッチするようなカフェにしたいとも考えています。

 

チェンマイに6店舗、シラチャに1店舗展開するthe Baristro。コンセプトや雰囲気は統一されているのですが、建物によって個性的な作りになっていてどの店舗も行ってみたくなります。写真好きなタイ人達通うのも納得できますね。彼らがドリンクを撮影するときの光の加減や構図、店内でのポージングも参考になることばかりですので見ていて楽しいです。

①The Baristro by Guu (2015年オープン)

②The Barisotel by The Baristro(2016年オープン)

③The Baristro at Ping river(2017年オープン)

④The Baristro at Sriracha (2018年オープン)

⑤The Baristro at NCU(2018年オープン)

⑥The Baristro At Train Station(2019年オープン)

 

⑦ The Baristro at Somphet market   (2019年オープン)

人気のきっかけはSNS。これからもタイ北部を拠点にしたい。

Thanitさん:

今、The Baristroのお客様は半分が地元のチェンマイ人、半分はバンコクや国外からの観光客、という割合です。お店が人気になったきっかけは、SNSの普及、主にInstagramですね。写真とチェックインの場所が一度にわかるので、どんどん広まっていきました。ブランドとしては1つのアカウントを運用しています。[The Baristro Instagram] 日本人のお客さまも増えてきました、世界中の方に来ていただきたいのでうれしいです。今後の展開としては、チェンマイを拠点にタイ北部のエリアには出店してみたいと思っています。チェンライとか、ランパーンなどチェンマイ近郊ですね。

The Baristro at ping river

これからチェンマイを訪れる人に向けてメッセージをお願いします。

Thanitさん:

日本人がよく訪れるバンコクやプーケットとチェンマイは全然違います。特に、自然・料理・人々の生活。その違いを一度体験してみて下さい。おすすめの場所はone nimman。チェンマイの古い文化とモダンな雰囲気がミックスされていておもしろいです。周辺のニマンヘミンエリアもおすすめです。ちょっと時間があるときは、ドイインタノン国立公園の「キウメーパンネイチャートレイル」も大自然の中を散策できるのでおすすめですよ。ぜひ楽しんでください。

Thanitさん、ありがとうございました!

次々と新しいアイディアを生み、チェンマイのカフェ文化の最先端を走り続けているThe Baristro。Thanitさん自身もインフルエンサ―であり有名人なので(Instagramフォロワー7万人超え!!)お会いする前は緊張していたのですが、柔らかな笑顔で迎えて頂き一つ一つ丁寧に質問に答えて下さいました。チェンマイを旅していると「ニュージェネレーションチェンマイ」という言葉を耳にすることが増えてきました。親世代から子世代へ、新しい世代がまた新たなチェンマイスタイルをつくっているというのをThanitさんのお話しを聞きながら実感しました。

旅行中でも訪れやすい場所にあるThe Baristro、美味しいラテとおしゃれな時間を過ごしに立ち寄ってみてください。居心地が良くて気がついたら夕方、なんていうチェンマイらしい時間を過ごせると思います。

 

 

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